12月だというのに暖かい夕方、町内会の班長さん方のお宅に、門松カードを届けた。

たいした距離でもないのに、腰が痛い。腰というか足が痛い。痛さをかばっての自分の歩き方が変則的だと、ちょっとおかしいと思った。この歩き方は、ろくさんの歩き方と似てると直感的に思った。北九州の香月や折尾を一緒に歩いてくれたろくさんの足の運びと似てるような気がする。ろくさんは剣道の達人で、剣道の上級者はあんな歩き方をするのだと勝手に思い込んでいた。もしかするとあれは足腰が痛かったのかも知れないとフト思った。4班と5班の境界の道、駐車場の塀の向こうで、ヘルメット耳の猫がじっと僕を見張っていた。耳をほぼ塀と平行にして、目だけをこちらの動きに合わせているのだけれど、悲しいかな狭い額は塀の上だ。ヘルメットはコンバットのドイツ兵のものだ。サンダース軍曹ももう亡くなったなあ、などと思った。彼らがガンガンやっつけていたのは、実は日本との同盟国ドイツだった。日本語をしゃべっていたアメリカ兵は、アノ戦争で日本の敵だったのに、などと思った。自宅へ帰る道、正面に夕陽が大きく見えた。いつもより大きいと思った。巨人の星のことではなく、いなかっぺ大将のことを思った。だいちゃんとにゃんこ先生の顔を思い浮かべた。

12月だというのに暖かい夕方、町内会の班長さん方のお宅に、門松カードを届けた。」への1件のフィードバック

  1. ほんまに長いことのご無沙汰してます。年取るとお互いに足腰弱くなってきますね。師走気忙しいですがお身体気をつけて下さい。

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