桑原さんが長野へ帰ることになるあの年の冬も東京は大雪だった。

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雪の行徳で夕刻に別れた桑原さんが我が家を訪ねて来たのは深夜12時を過ぎてからだった。東京に住んでいた彼は県境の橋を渡れなかったのだった。不慣れな運転者たちとさらに降り続けていた雪のための大渋滞が彼を再び呼び戻した。あの雪の日にはたくさんの出来事があった。この雪で思い出したのは、他のいろんな女の子たちのことではなく、もちろん男たちのことでもなく、彼、桑原さんのことだ。だからどうしたというわけではないのだけれど。

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