ドクターペッパーが飲みたい(1)

S郎とH秀と僕は殆ど毎日一緒にいた。高校の頃のことだ。まるでアニメ「君と僕」の彼らのように。

自動販売機にはコカコーラとファンタのオレンジそしてグレープそれからドクターペッパーがあった。けれどもドクペは人気がなかった。だから誰かが自販機の前でお金を入れて悩んでいると、他の誰かがやってきてドクペのボタンを押す。そんな風景がよく見られた。お金を入れるのはいつもH秀だったし、ドクペのボタンを押して意地悪するのはS郎だった。彼らは本当には仲良かったのだ。あるいは仲がそれ程よくはなかったのだ。

 

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中